資産の科目

減価償却資産 について具体例からみっちり解説!(図解豊富)

2023年8月27日

減価償却資産とは

減価償却資産とは、減価償却という費用配分の方法により費用化される資産のことをいいます。

具体的には、設備投資の結果取得した有形固定資産外部から購入した法的な権利である無形固定資産です。ただしごく一部、土地や借地権のように期間の経過に応じ価値が減価しないものがあり、そういったものは例外的に減価償却資産から除外します。

  • 有形固定資産のうち期間の経過に応じ価値が減価しないもの以外
  • 無形固定資産のうち期間の経過に応じ価値が減価しないもの以外

期間の経過に応じ価値が減価しないものが減価償却資産から除外されるのは、例えば土地のような資産は使用可能期間が無限なので使用可能期間にわたって減価償却という費用配分の方法により費用化する必要がないからです。

貸借対照表の具体例

それでは実際の貸借対照表で確認してみましょう。

流動資産と固定資産

このように貸借対照表上、資産流動資産固定資産に区分しますが

固定資産の部

そのうち固定資産についてはさらに有形固定資産無形固定資産投資その他の資産の3つに区分します。このうちの、有形固定資産無形固定資産のうち期間の経過に応じて価値が減価しないもの以外が減価償却資産となります。

それぞれ具体例を例示すると次の通りです。(以下のものは全て減価償却資産です。)

減価償却資産の具体例(有形固定資産)

  • 建物、構築物
  • 機械設備
  • 器具、備品など
  • 船舶、航空機、車両運搬具

減価償却資産の具体例(無形固定資産)

  • 漁業権、ダム使用権、水利権
  • 特許権、実用新案権、意匠権、商標権
  • ソフトウエア(販売用)

有形固定資産の取得価額と貸借対照表価額

有形固定資産の貸借対照表価額は、取得価額から減価償却累計額を控除した価額です。減価償却累計額とは、過年度に計上された減価償却費の累計額です。ちなみに有形固定資産の取得原価は、その有形固定資産が外部から購入されたものであれば、購入手数料等の付随費用を加算した価額となります。

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