キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書を読むと会社の資金の流れが分かる!

2023年8月9日

キャッシュフロー計算書とは、会社の現金及び現金同等物(=資金、キャッシュ)の出入りを一定の活動区分別にまとめた報告書です。

キャッシュフロー計算書を読むと費用(事業経費)を賄うために必要なキャッシュをその会社が本業の営業活動からどの程度稼いでいるのかが分かります。

さらにその会社がどのようにキャッシュを外部から調達し、又は余剰となっているキャッシュをどのように運用していてその成果はどうなのか等も知ることができます。

貸借対照表や損益計算書を補完する財務諸表

ビジネスにおいて最も重要なことはキャッシュをいかに獲得・調達するか、そしてそこから利益を獲得するかです。ちなみにキャッシュ(現金及び現金同等物)とは、ざっくり言って貸借対照表の現金及び預金+短期投資です。

しかし、貸借対照表では会計期間ごと期末時点の残高しか表示しないため、期中の増減に関する情報は得ることができません。

また損益計算書では、収益と費用を記載してその差額としての利益が表示されていますが、収益と費用は実際のキャッシュの収支とはズレているため、損益計算書の利益と実際のキャッシュの純増加額は一致しません。

つまり、貸借対照表や損益計算書からはキャッシュの増減に関する情報を得ることができません。したがってキャッシュフロー計算書はキャッシュの増減に関する情報を直接提供することでこれらを補完するものとして我が国においては2000年くらいから財務諸表に追加されました。

キャッシュフロー計算書を神格化しすぎ

キャッシュフロー計算書は万能ではない

キャッシュフロー計算書はしばしば投資家だけでなく会社経営者や財務リーダーまでもが最も重視する財務諸表であるなどと言われたりします。

キャッシュフロー計算書はビジネスで最も重要なキャッシュに関する情報を提供するため確かにキャッシュフロー計算書はとても有用です。しかしあくまで貸借対照表と損益計算書を補完するものとして有用であるだけで業績を判断する上で最も重要なのは損益計算書であり、企業価値を判断する上で最も重要なのは貸借対照表です。

キャッシュフロー経営について誤った理解

損益計算書の利益よりキャッシュフロー計算書を重視するのがキャッシュフロー経営であり、フリーキャッシュフローの最大化を目指すキャッシュフロー経営は会社経営にとって重要である、などといった間違った情報がネット上に溢れています。

したがって「キャッシュフロー経営は時代遅れではないのか」といった風潮ができあがりつつある気がします。

しかし、当ブログで何度も繰り返し述べているとおり会社にとって最重要なのはキャッシュではなく利益です。

キャッシュフロー経営について詳しくはコチラ

キャッシュフロー計算書の英語表記

キャッシュフロー計算書はCash Flow Statementと英語表記されます。日本ではCSと略されることが多いですが英語ではCFSと略されます。

キャッシュフロー計算書の区分

キャッシュフロー計算書は主要な活動別にキャッシュの増減原因をまとめているのですが、キャッシュフロー計算書に次の3つの区分を設けることで、さらにそのいずれに属するのかをひとつひとつ分類していくことでどのような活動に起因してキャッシュが増減したのかを明らかにすることを実現しています。

なお、それぞれの区分ごとに計算される資金の純増加(純減少)を次のように呼びます。

間接法キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書には直接法と間接法という二種類の様式がありますが日本において主流なのは間違いなく間接法キャッシュフロー計算書です。

間接法キャッシュフロー計算書とは、損益計算書の税引前当期純利益を出発点として、そこにキャッシュフローに関連する調整を加えることで誘導的に営業活動によるキャッシュフローを表示する方法です。

営業活動によるキャッシュフローの区分の1行目に税金等調整前当期純利益を記入し、ここからスタートして各種調整を行っていきます。

発生ベースを現金ベースに修正すればよい

なお、損益計算書の収益及び費用は、収益や費用の発生ベースに基づき計上されています。それに対しキャッシュフローは資金の収支です。したがって発生ベースで計算された利益を資金の収支ベースに修正すれば、損益計算書の当期純利益をキャッシュフロー変換することが可能です。

間接法キャッシュフロー計算書では間接法キャッシュフロー計算書上でその修正を行います。

キャッシュフロー計算書の具体例

最後になりますがこれがキャッシュフロー計算書です。

財務諸表は期間比較をして直近3-5年ほど推移を見ます。キャッシュフロー計算書は特にそうです。単年度のキャッシュフロー計算書を見てもはっきり言ってあまり意味がないです。したがって今回紹介しているキャッシュフロー計算書は5期分の推移を確認できるタイプのものを紹介しています。

ちなみにこれはExcelで作成しているキャッシュフロー計算書のテンプレートです。こちらから無料でダウンロードすることができます。

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