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中の人

勤務税理士。税法はもとより資金繰り、財務関係も詳しいです。休日に植物いじるのが趣味。あと猫好き。
貸借対照表の流動資産の区分には現金や預金、売掛金、棚卸資産などが表示されます。それらと比較してかなり金額が小さくなりますが、それ以外にも前払金、前払費用、未収金、未収収益といった流動資産もあります。 有価証券報告書においてはこれらは金額が小さく重要性が低いためその他の流動資産などという表示名称にまとめられていることが多いですが、前払費用に関しては会社の決算において必ず出てくる、経理部が必ず処理しなければならない、監査法人も必ずチェックしてくる正確な期間損益計算を行うために必須の重要項目です。 発生主義会計 ...
貸借対照表の流動資産の区分に表示される未回収の債権を意味してそうな勘定科目には売掛金や未収入金、未収収益があります。 このうち、未収収益だけは完全な別物となりますが、未収入金は売掛金とはかなり性質が近いです。英語表記する場合にはどちらもAccounts receivableとなり、両者は明確には区別されないようです。しかし、我が国の会計学上は売掛金と未収入金は明確に区別されます。 それでは未収入金とはいったい何なのか。売掛金や未収収益との相違点やキャッシュフロー計算書との関連についても詳しく解説してみたい ...
貸借対照表の流動資産の区分に表示される未回収の債権を意味してそうな勘定科目には売掛金や未収入金、未収収益があります。しかし未収収益は、未収という名称が付されているものの、売掛金や未収入金とは決定的に異なり、未収になっている代金の請求権ではありません。 それでは未収収益とはいったい何なのか。売掛金や未収入金との相違点やキャッシュフロー計算書との関連について詳しく解説してみたいと思います。 発生主義会計と費用収益対応の原則 現行の企業会計は発生主義会計が採用されています。発生主義会計とは、収益及び費用をどのタ ...
貸付金とは、所定の期日に額面金額を返済してもらう約束で貸した債権をいいます。 貸付金の貸借対照表における表示 貸付金は取引先に対して貸し付けを行った場合であっても営業取引にはならないため正常営業循環基準の適用はなく、貸借対照表の表示に際してはワンイヤールールが適用されます。 すなわち、貸付金のうち、1年以内に返済期日が到来するものを短期貸付金、1年以内に返済されないものを長期貸付金とします。ちなみにこの1年以内とは、契約上の期間ではなく、当期の決算日を基準として1年以内に返済されるかどうかによる区分となり ...
売掛金とは、得意先に対し商品またはサービスを提供したがいまだ代金が支払われていない場合における、売上代金の未収入金です。売上債権の最も代表的なものです。 売掛金と売掛金との違い 売掛金は受取手形のように一定期日にその代金を必ず支払うという契約にはなっておらず、あくまで商慣習上の信用取引により発生した代金請求権にすぎません。したがっていつまでにその代金が支払われるかや、そもそも代金を支払ってくれるかどうかは取引先との信用に基づくため、しばしば代金回収遅滞や、代金回収不能(貸倒れ)が発生します。 ただし、信用 ...
受取手形とは、手形振出人が手形受取人に対して一定期日に一定場所(取引銀行)で手形金額を支払うことを約束した有価証券のことをいいます。 受取手形の種類 受取手形には、約束手形、為替手形、融通手形、割引手形、裏書手形等の種類があります。先日付小切手も受取手形に含まれます。 約束手形 為替手形 融通手形 割引手形 裏書手形 手形取引はかつては良く行われていましたが、現代においてはあまり利用されません。 正常営業循環基準により常に流動資産 受取手形は営業上の債権であるため、正常営業循環基準により貸借対照表において ...
預金とは、会社(法人)が銀行口座に開設している預金口座をいいます。 当座預金、普通預金、通知預金等、様々な種類の預金があります。 預金とは 預金の種類には次のものがあり、簿記の勘定科目名としては当座預金や普通預金、〇〇預金など自由に設定できます。 当座預金 普通預金 通知預金 納税準備預金 定期預金 積立預金等 口座ごとに補助勘定科目を設定 会計ソフトを利用している場合には預金口座別に補助勘定科目を設定します。その上で決算に際して補助勘定科目ごとに預金残高証明と照合を行います。 なお、当座預金の場合には未 ...
現金とは 現金とは、会社が保有する支払手段となりうる手持ち現金や小口現金などをいいます。現金なので当然キャッシュフロー計算書の資金の範囲に該当します。 簿記や決算書の勘定科目における現金の範囲 現金とは通常、会社の金庫に厳重に管理されている紙幣や小銭を指します。しかし現実の企業においてはそれ以外にも色々な現金があります。現金の範囲をまとめると次の通りです。 会社の金庫で厳重に管理されている現金。主に紙幣 小口現金出納係が管理する小口現金。主に小銭(これも通常金庫で厳重に管理) 小切手(これも通常金庫で厳重 ...
売上高とは、収益のうちその会社の本業の営業活動から獲得したものをいいます。 売上高は損益計算書の先頭行に記載されていることからトップライン(Top line)とも呼ばれます。複数の本業を営んでいる場合には売上高を事業別に区分して表示するのが明瞭性の原則の要請にもかなうため好ましいと言えます。 売上高は財務諸表における最も重要な指標の一つです。 本業とは定款に記載されている会社の目的 本業とは社会通念上、形式的には会社の定款に目的として記載されている事業がそれに該当します。 しかし、定款に目的として記載され ...
費用とは、事業活動を継続し、収益を獲得するために必要な事業コスト(事業経費)です。費用は売上高などの収益のマイナス要因として損益計算書に記載されています。 費用は会計学的には収益のマイナス要因であると認識されますが、社会通念的には成果を獲得するために必要な犠牲であったり、努力、投資といった意味あいもあります。 費用の具体例 費用の具体例としては次のものが一般的です。 売上原価:会社の本業の直接原価 人件費:従業員に対する給与や役員報酬 地代家賃:事務所や工場の家賃、地代 水道光熱費:電気代など 荷造運賃: ...