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中の人

勤務税理士。税法はもとより資金繰り、財務関係も詳しいです。休日に植物いじるのが趣味。あと猫好き。
ROAとROEは別の指標 総資産利益率(ROA)と自己資本利益率(ROE)は非常によく似ていますがそれぞれ別の指標になります。 そこで両者の違いを簡単な図解で解説してみたいと思います。なお、総資産利益率(ROA)と自己資本利益率(ROE)に関してはそれぞれ別ページで解説を行っていますのでそちらも併せてご覧ください。 総資産利益率(ROA)の図解 まず最初にこちらが総資産利益率(ROA)です。 自己資本利益率(ROE)の図解 次にこちらが自己資本利益率(ROE)です。 解説 わざわざ解説する必要もないかとは ...
総資産利益率(ROA)の分解 総資産利益率は、売上高利益率×総資産回転率へと分解することができます。その内容を解説します。 まず最初に総資産利益率とは次のような算式となりますが 次のように分解することができます。 分かりやすくすると次のとおりです。 総資産利益率(ROA)を高くするには つまり、総資産利益率を高くするには「売上高利益率を高くする方法」と「総資産回転率を高くする方法」、二つの方法があるということです。
はじめに:変動費と固定費 損益計算書に記載されている全ての費用は売上高に対応して増減する変動費と毎月一定額発生する固定費のいずれかに分解できます。 このような費用の性質を利用して利益も損失も発生しない収支トントンとなる売上高の水準(損益分岐点売上高)を分析することを損益分岐点分析といいます。 損益分岐点分析のメリット その月の売上高が損益分岐点売上高を上回った場合には利益が発生し、逆に売上高が損益分岐点に満たない場合には損失が発生します。したがって、損益分岐点分析を行って損益分岐点売上高が明らかになると売 ...
営業キャッシュフロー比率とは、Operating Cash Flow Ratioと英語表記されますが、営業活動から生み出されるキャッシュフローが流動負債をどれだけカバーしているかにより、会社の短期的流動性を判断する指標です。 流動性とは、ざっくり言うと債務(負債)の支払能力のことを指します。即ち、営業キャッシュフロー比率が高ければ高いほど、その会社は短期的な支払能力が高いと判断できます。 さらに、会社の短期的流動性を判断する指標としては流動比率や当座比率のほうが一般的ですが、営業キャッシュフロー比率はキャ ...
キャッシュ比率とは、流動比率や当座比率と同じでその会社の短期的流動性を判断する指標です。手元流動性比率とも呼ばれています。 ただし算式は同じですが、手元流動性比率とは全く意味の異なる財務分析指標です。手元流動性比率は資金繰りの観点から使用される指標でからです。 即ち、キャッシュ比率は外部分析の手法であり、手元流動性比率は内部分析の手法であると区別することもできます。 それでは早速解説に入っていきましょう。 キャッシュ比率 キャッシュ比率(Cash Ratio)とは、次の算式で計算される通り、分子の現金及び ...
当座比率は安全性分析の指標として流動性比率の次によく知られている指標で、短期的流動性を判断する指標です。 流動比率は純粋にその会社の支払能力を判断する目的としてはかなり欠点が多い指標ですが当座比率にはそういった欠点がなく完全無欠です。しかしなぜだか日本人にはあまり好まれていない印象です。酸性テストなどと呼ばれ仰々しいイメージもあります。 それでは早速解説に入っていきましょう。 当座比率とは 当座比率(Quick Ratio)とは、次の算式で計算される通り、分子の当座資産が分母の流動負債をどの程度上回ってい ...
流動性比率は安全性分析の指標としてよく知られている指標で、短期的流動性を判断する指標です。 流動性比率は貸借対照表を見て一瞬で判断することができる手軽さから、日本においてかなり好まれて使用されている財務分析指標です。 しかし流動比率は欠点が多くかなり問題がある指標です。つまり世間一般的に間違って理解されています。例えば、流動比率がプラスであれば短期的な支払能力に問題がないなどと書かれている書籍やサイトは非常に多いです。しかし現実には、流動比率はプラスになるのが当たり前です。マイナスの会社なんてまずありませ ...
棚卸資産回転期間 棚卸資産回転期間とは、棚卸資産が仕入れからどのくらいの期間で販売できているかをみる指標です。棚卸資産回転期間の算式は次のとおりです。分母に売上高を使う方法など算式にはバリエーションがあります。 ちなみに平均月売上原価は売上原価÷12で求めます。 棚卸資産回転日数 棚卸資産回転期間は上のように何か月分かという月数で計算するのが一般的ですが何日分かという日数で示すとより厳密です。その場合には平均月売上原価ではなく平均日売上原価を使って計算します。平均日売上原価は売上原価÷365で求めます。 ...
売上債権回転期間 売上債権回転期間とは、商品を販売してから現金化するまでにかかる期間をいいます。売上債権回転期間の算式は次のとおりです。 ちなみに平均月商は売上高÷12で求めます。 売上債権回転期間のアレンジ 分母を平均日商にするとより厳密 売上債権回転期間は何か月分かという月数で計算するのが一般的ですが、何日分かという日数で示すとより厳密です。その場合には平均月商ではなく平均日商を使って計算します。平均日商は売上高÷365で求めます。 分子を加重平均するとさらにより厳密 売上債権回転期間の計算に際しては ...
現預金月商比率とは 現預金月商比率とは、会社が月商の何ヶ月分の現預金(Cash holdings)を保有しているかを示す指標です。現預金月商比率の基本算式は次のとおりです。 現預金月商比率は月商の何か月分かで考えます。 手元流動性比率とは違う 現預金月商比率は手元流動性比率と同一の指標として紹介されることが多いですが現預金を使うか、現預金にさらに有価証券などの短期投資を加算したものを使うかで異なっています。 手元流動性比率は分子に有価証券などの短期投資を加算します。手元流動性比率についての詳細は下記のペー ...