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中の人

会計学を学ぼう!という老舗サイトを2000年に開設。現在は勤務税理士。税法はもとより資金繰り、財務関係も詳しいです。休日に植物いじるのが趣味。あと猫好き。
仕入債務回転期間とは商品を買掛金や支払手形などで仕入れてから実際に現金等で支払うするまでにかかる期間をいいます。買入債務回転期間とも呼ばれますが同じものです。仕入債務回転期間の算式は次の通りです。 ちなみに平均月売上原価は売上原価÷12で求めます。 仕入債権回転期間のアレンジ 売上債権回転期間と全く同じで分母と分子を少しアレンジする計算方法もあります。内容は同じですので興味ある方は売上債権回転期間のページをご覧ください。 分母を平均日商にするとより厳密 仕入債務回転期間は何か月分かという月数で計算するのが ...
財務分析とは 財務分析(読み方:ざいむぶんせき)とは、会社の貸借対照表や損益計算書といった財務諸表の数値を財務分析指標にあてはめることでその会社の安全性や収益性を分析し、その会社の企業価値を評価することをいいます。 ちなみに、決算書を読むためには会計ルールが不可欠ですが、財務分析を行う場合については会計ルールはなくても可能です。これは結構すごいことだと個人的に思います。 財務分析の実施方法 財務分析は電卓や暗算でその場その場でざっくり計算して使う場合もありますが(特に税理士が顧問先に決算書を報告する場合) ...
インタレスト・カバレッジ・レシオの基本算式 インタレスト・カバレッジ・レシオの基本算式は次のとおりです。我が国においては分子の利益は営業利益を使う方法が一般的です。しかしアメリカではEBITを使います。これは我が国とアメリカの会計基準の違いによるもので意味としては同じです。 損益計算書の利益 我が国の会計基準において損益計算書は次のとおりで、利益は全部で5種類あります。 営業利益 そして、この5種類の利益のうち支払利息の支払原資となりうるのはどの利益かを考えると実は一択しかなく、それが営業利益です。 した ...
インタレスト・カバレッジ・レシオとは インタレスト・カバレッジ・レシオとは、利息を差し引く前の利益と借入金利息を比較したもの。 どれだけ容易に借入金利息を支払えているかを示す。 倍率が高いほど余裕があることを意味する。 インタレスト・カバレッジ・レシオはInterest Coverage Ratioと英語表記。 インタレスト・カバレッジ・レシオの算式は次のとおり。 インタレスト・カバレッジ・レシオの分子 なお、インタレスト・カバレッジ・レシオを計算する際、分子を営業利益とする方法と分子をEBITとする方法 ...
自己資本比率の基本算式は当サイトでは分子に純資産を使う方法でご紹介しております。 しかし、自己資本比率という名称的に純資産ではなく自己資本を使うべきなのではないか、といった疑問も当然ありうると思います。そのあたりについて解説を行いたいと思います。なお、結論的には当サイトでご紹介している分子に純資産を使う方法が一般的です。 自己資本ではなく純資産を使うのが一般的な理由 ちなみに、自己資本比率の計算では自己資本ではなく純資産を使うのが一般的です。理由としては、評価換算差額等のような項目は単なる差額概念であって ...
日本において安全性分析の指標として好まれている固定比率について初心者はもちろんのこと、財務分析上級者、会計実務家も「なるほど!」と思わせる内容目指して解説してみました。 固定比率とは 固定比率とは、固定資産への投資が純資産で賄われているかを示した指標です。算式は次の通りで、固定資産を純資産で割ったものです。 ちなみに、固定比率を英語に直訳するとFixed ratioとなりますが、これは直訳和製英語であり、このような英語は存在しません。 固定比率の教科書的な説明 建物や機械設備といった固定資産に対する設備投 ...
売上高利益率とは 売上高利益率とは、会社の最終利益である当期利益を売上高で除したものです。企業の収益性をはかる指標です。大きければ大きいほど良いです。 売上高利益率を図解 売上高利益率を図解すると次の通りです。 左端の売上高から売上原価、販売費等、各種の費用を差し引いて計算される会社の最終利益が右端の当期利益ですが、売上高利益率は売上高に対する当期利益の割合です。 売上高利益率の平均 売上高利益率は業種や年度によって利益率が違いますが、おおよそ平均して5%程度です。100億円売上高を稼ぐ会社でも最終的に税 ...
自己資本利益率(ROE)の分解 自己資本利益率は、売上高利益率×総資産回転率×財務レバレッジ、又は総資産利益率(ROA)×財務レバレッジへと分解することができます。 まず最初に自己資本利益率は次のような算式となりますが、 総資産利益率を取り出す感じで分解すると次のようになります。 分かりやすくラベルを付けると次のとおりです。 総資産利益率も分解できる さらに、総資産利益率も分解できますのでそれも分解していきます。 ちなみに下のページで解説した内容と同じです。 まず、総資産利益率とは次のような算式となります ...
超簡略化して解説しますと、総資産とは、貸借対照表の資産全体を意味します。下のような図解の青色部分全部です。 総資産の貸借対照表の表記 では実際に貸借対照表の具体例を使って総資産の部分を赤で囲ってみたいと思います。それがこれです。 総資産の意味 総資産には会社が事業活動に投下している資産全体といった意味があります。財務分析においてよく使われる数字です。それだけ意味があるということでもありますが。 総資産は三つに区分される 総資産は流動性などの観点から次の三つの分類して貸借対照表に表示されます。 流動資産 固 ...
純資産(読み方:じゅんしさん)とは、貸借対照表に表示されている資産の総額(総資産)から負債の総額(総負債)を差し引いた差額です。かつて資本の部、資本、自己資本などと呼ばれていた部分になります。 なお、海外の会計基準においては貸借対照表の純資産のことは通常、株主資本と呼びます。ちなみに株式会社の場合です。 資本から純資産へと 資本と呼ぶのは間違い 我が国の会計学上、伝統的に純資産のことを資本の部や資本、自己資本などと呼んできました。しかしこの呼び方は世界的にみて相応しくない(ストレートに言うと間違い)のもあ ...