他社の決算書を入手する方法には様々ありますが、最も簡単な他社の決算書を入手する方法をご紹介します。また、基本的に非上場会社の決算書は一般公開されていませんが非上場会社の決算書を入手する裏技的は方法もあります。そちらについても解説!
上場企業の決算書は簡単に入手できる
上場企業であれば、有価証券報告書(読み方:ゆうかしょうけんほうこくしょ)などとして投資家向けに一般公開されていますのでそれを探せばよいだけなのでとても簡単です。下記の方法で入手できます。
- EDINET(エディネット)
- 東証上場会社情報サービス
- 適時開示情報閲覧サービス
- ヤフーファイナンス
- 会社四季報
- 「会社名+ゆうほう」と検索する
それぞれの特徴をまとめると次のとおりです。
EDINET(エディネット)
いろんな会社の有価証券報告書、四半期報告書がデータベース化されています。トップページが少し重いのが難点ですが、上場企業の決算書を入手する際には普通はこのサイトを使うのが最も一般的です。
頻繁に他社の決算書を読む必要がある方は、普段使用しているブラウザのツールバーにEDINETをお気に入り登録しておくと便利ですね。
カシオの計算機を使い続けているカシオ信者なのでカシオ計算機株式会社を検索してみましたが検索結果はこんな感じです。
どこをクリックすると決算書が見られるか最初戸惑いますが、「提出書類」という部分をクリックするとウインドウが開いて有価証券報告書が表示されます。
Excelなどで加工するようのcsvデータが必要な場合には「CSV」をクリックするとダウンロード可能です。
東証上場会社情報サービス
他社の決算書を入手する方法を解説しているサイトは結構多いですが、この方法を解説しているサイトはなかったように思います。
目的の情報にたどり着くまでに何回もクリックする必要がある点が不便ですが、株価や基本的な財務分析結果が見られる上に、会社定款、株主総会招集通知などもPDF化されていて閲覧できるためかなり便利です。個人的にはすごく好きです。
やっぱりカシオ信者なので「カシオ」と検索してみた検索結果がこれです。
「基本情報」をクリックすると開く画面が下の画像です。いろんな選択肢があり迷いますが有価証券報告書を見たい場合には「適時開示情報」をクリックしてください。招集通知などを見たい場合には「縦覧書類」、株価や財務分析指標を見たい場合には「株価情報」です。
「適時開示情報」をクリックすると次の画面が表示されます。ここでようやく有価証券報告書や四半期報告書などが出てきます。
東証が提供しているサービスなので決算短信も閲覧できる特徴がありますね。
実際に閲覧する有価証券報告書のデータそのものはEDINETで公開されているものと全く同じですので複数の会社の決算書を見たい場合には少し不便かなと思いますが、特定の会社の情報を様々な角度から調べたい場合には東証の上場会社情報サービスはかなり便利です。おすすめです。
会社名+ゆうほうと検索する
そんなに頻繁に他社の決算書を見る必要がない方はこの方法が一番便利です。一番手軽で早いです。
例えば「カシオ ゆうほう」と検索すると次の画面になりますが
検索結果をクリックするとカシオ計算機株式会社のコーポレートサイトがヒットしてそこに有価証券報告書などが公開されています。
非上場会社の決算書の入手は難しい
非上場会社の決算書の入手は難しいです。上場会社等とは異なり、有価証券報告書を一般公開していないからです。
ただし、株式会社は全て、決算公告をすることが義務付けられているため、真面目にしっかり決算公告を行っている会社であれば、非上場会社であっても決算書を入手することが可能です。
未上場版会社四季報
また、未上場であっても超有名な会社であれば未上場版四季報に掲載されているため決算書を閲覧可能です。
独立系業界首位級企業:
竹中工務店、サントリーホールディングス、矢崎総業、アイリスオーヤマ、
ジェーシービー、森ビル、JTB、YKK、国分グループ本社、ヤンマーホールディングス
上場持株会社傘下の中核企業:
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、大塚製薬、バンダイ、
セブン-イレブン・ジャパン、東急不動産、野村證券
巨大民営化企業:
日本郵便、NTT東日本、NTT西日本、北海道旅客鉄道
生保・損保会社:
日本生命保険、住友生命保険、明治安田生命保険、アフラック生命保険、東京海上日動火災保険、
損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険
外資系企業:
日本IBM、インテル、GEヘルスケア・ジャパン、アストラゼネカ、バイエル薬品、
ファイザー、日本マイクロソフト
マスコミ各社:
朝日新聞社、毎日新聞グループホールディングス、読売新聞東京本社、日本経済新聞社、
産業経済新聞社、フジテレビジョン、日本テレビ放送網、TBSテレビ、集英社、小学館、講談社、文藝春秋
株式会社計算書類公開システム
少し検索した限り、どのサイトにも公開されていなかった方法ですが、運営団体は様々ですが、「株式会社計算書類公開システム」というものがあり、そこのシステムを利用してインターネット上で決算公告を公開している非上場会社もあります。
運が良ければ非上場会社であっても決算書を入手することが可能です。