損益分岐点資金繰り分岐点目標利益達成売上高

目標利益達成売上高とは

損益分岐点売上高の算式を応用することで目標利益を達成するために必要な売上高を算出することもできます。

目標利益達成売上高の算式は次のとおりです。 ちなみにこの算式は損益分岐点売上高の算式の分母に目標利益を加算しただけです。

目標利益達成売上高

損益分岐点売上高の応用

目標利益達成売上高は損益分岐点売上高の応用ですので損益分岐点売上高の解説をまだ読んでいない方は損益分岐点売上高の解説からお読みくださいこちらです。

で、上の算式を図解すると次のようになります。



左下の図解が目標利益加算前で右下の図解が目標利益加算後です。

目標利益達成売上高

目標利益の分だけ上方に移動しています。

目標利益加算前の損益分岐点の図解に目標利益達成売上高の座標を重ねるととてもわかりやすいです。

目標利益達成売上高

損益分岐点分析(損益分岐点分析の解説ページからの抜粋)

損益計算書に記載されている全ての費用は売上高に対応して増減する変動費毎月一定額発生する固定費のいずれかに分解できます。

変動費と固定費

このような費用の性質を利用して利益も損失も発生しない収支トントンとなる売上高の水準(損益分岐点売上高)を分析することを損益分岐点分析といいます。

損益分岐点売上高

まとめると損益分岐点分析とは、総費用と売上高が等しくて利益も損失も発生しない損益分岐点となる売上高を分析することをいいます。


損益分岐点を図解(損益分岐点分析の解説ページからの抜粋)

せっかくなので損益分岐点売上高を図解でも解説してみたいと思います。フリーハンドで構いませんのでみなさんも一度真似して書いてみると覚えやすいです。


売上高

箱の中に斜めに一本線をひきます。これが売上高です。左角が売上高ゼロを示し右に行くほど売上高が増加することを示しています。

損益分岐点の図解


固定費

次に固定費は売上高の増減に関わらず定額発生するという性質があります。したがって上の売上高のグラフに固定費を書き込むと次のようになります。

損益分岐点の図解


変動費

そして変動費は固定費に上乗せされる形で売上高に対応して一定割合で発生します。これをさらに書き込むと次のようになります。

損益分岐点の図解


損益分岐点売上高

最後に売上高と総費用(固定費と変動費の合計)が重なる点が損益分岐点売上高となります。

損益分岐点の図解


損益分岐点分析を自動計算するエクセルテンプレート

損益分岐点の計算は上記のとおりただの定型計算ですのでこれを自動計算するExcelテンプレートを作成して公開しています。これを使うと簡単な入力で損益分岐点売上高が計算できます。

さらに損益分岐点分析には資金繰りまでを考慮した「資金繰り分岐点分析」、「法人税までを考慮した資金繰り分岐点分析」などもありますがそれも全て自動計算可能です。ちなみに無料です。






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