収益性分析の指標
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損益分岐点

損益分岐点とは、利益も損失も発生しない、利益と損失の均衡した売上高をいいます。



その損益分岐点売上高の算式は次のとおりです。なぜこうなるのかにつきましては後述していきます。
損益分岐点売上高の自動計算する損益分岐点分析のExcelシートこちらです。



例)固定費800、変動比率40%の会社の損益がトントンとなる損益分岐点売上高
800÷(1-0.4) =800÷0.6 =1334  A.1334



損益分岐点売上高の算式を応用することで目標利益を達成するために必要な売上高を算出することもできます。


例)固定費800、変動比率40%の会社が目標利益200を稼ぐために必要な売上高
(800+200)÷(1-0.4) =1000÷0.6 =1667  A.1667



損益分岐点売上高の実務での利用

損益分岐点分析を実務で行なう場合に問題となるのが、変動費と固定費の分類です。

変動費は売上高に対応して増加する費用ですのでまず売上原価がそれに該当します。さらに、荷造発送費であったり、事務所電気代等も厳密に考えると変動費と考えてもよいかもしれません。したがって厳密に損益分岐点売上高を計算する場合には、販売費及び一般管理費の各勘定科目をひとつづつ、場合によっては各勘定科目のうち変動費に該当するものと固定費に該当するものを細かくしていく必要もあるかもしれません。したがって厳密に損益分岐点分析を行なおうとするとかなり手間がかかります。

そこで、変動費は売上原価のみであると割り切ると非常に便利です。

その場合、「売上原価率を変動比率」とし、「売上総利益を限界利益」、「販売費及び一般管理費を固定費」、支払利息や受取利息、雑収入等は「営業外損益項目は固定費の調整項目」とします。

この方法ですと電卓をちょっと叩くだけで簡単に損益分岐点売上高目標利益達成売上高等が求められるため、月次試算表等を見ながら目標利益達成のためには今月あといくら売上高を稼ぐ必要があるのかをリアルタイムに求めたり、今月あといくらの売上高があれが黒字になっていたのか等を求めることができるため、経営管理を行なう上で非常に便利です。



損益分岐点売上高の算式の分解 −変動費と固定費ー

売上高が増加すると利益も増加します。しかし売上高が倍になったとしても必ずしも利益も倍になるわけではありません。

それは、利益というものは売上高から費用を差引いて計算したものですが、費用には売上高が増加するとそれに比例して増加する変動費と、売上の増加とは無関係に発生する固定費があるためです。



売上高が増加した場合の利益は、増加後の売上高からその売上高に対応して発生する変動費を差引いた残額から固定費を差引いたものとなります。算式にすると次のとおりです。



損益分岐点売上高の算式の分解 −限界利益ー

利益とは売上高から変動費と固定費を差し引いたものです。このうち、売上高から変動費を差し引いたものを限界利益と置くと利益の計算式は次のとおりとなります。



また、変動費とは売上高に対応するもの、すなわち売上高に一定の変動比率を乗じたものです。したがって限界利益は次のとおりとなります。



損益分岐点売上高の算式の分解

損益分岐点売上高の算式は前述のとおりですが、なぜあの算式になるのか、その根拠は次のとおりです。

まず、損益分岐点売上高とは収支トントンとなる売上高ですよね?

それはつまり限界利益から固定費を引くとゼロになる売上高です。


次に限界利益を1−変動比率に分解すると次の算式になります。


あとは次のとおりです。




収益性分析

ROA
ROE
売上高利益率
資産回転率
財務レバレッジ
損益分岐点

安全性分析

流動比率
当座比率
現預金月商比率
自己資本比率
固定長期適合率
固定比率
有利子負債月商比率

資金繰り分析

売上債権回転期間
在庫回転期間
インタレスト・カバレッジ

その他の指標

売上債権回転率
在庫回転率
実効税率
配当性向
PBR
PER
EPS




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