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自己資本比率とは自己資本比率とは、総資本に占める純資産の割合を示す指標です。安全性分析の指標です。 自己資本比率の図解自己資本比率を図解すると次のとおりです。 自己資本比率の意味自己資本比率とは、会社が調達した総資本のうち、返済義務のない資本の割合となります。 自己資本比率が高いことによるメリットしたがって自己資本比率が高いほど借入金が少ないことを意味しますので、毎月の借入金返済額が少ないため資金繰りに余裕がでます。そして借入金利息が少ない分だけ支払利息が少ないため経常利益が高くなります。それに連動して総資産利益率も高くなります。 自己資本比率が高いことによるデメリット会社の安全性という側面だけで考えると自己資本比率は高いほど安全と言えます。 自己資本比率の計算と純資産自己資本比率の基本算式は冒頭に書いたとおり次のようになりますが、 純資産から新株予約権を除外する考え方自己資本比率の計算に際し純資産から新株予約権を除外する考え方があります。理由としては新株予約権は権利行使されるまでは資本ではないというものや、権利行使されなかった場合には利益に振り替えられるといったことが挙げられます。 純資産から少数株主持分を除外する考え方次に自己資本比率の計算に際し純資産から少数株主持分を除外する考え方があります。理由としては少数株主持分は自己資本ではないからというところを厳密に捉えているものと思います。金融庁はこの方式を推しているようです。 小宮一慶さん有名著者の小宮一慶さんは著書『財務諸表を読む技術わかる技術』において自己資本比率から少数株主持分を除外する考え方もあるが返済義務がないことにかわりはないため除外する必要はないのではないかと述べられています。 自己資本は資本コストは高い銀行借入には利息を支払う必要があります。同様に株主資本に対しては配当金を支払う必要があります。ただし取扱が少し異なります。まとめると次のとおりです。
株主からの資本調達である自己資本は業績が好調な場合には配当金を支払う必要があります。ただし業績が不調な場合には配当の支払いを見送ることもできます。したがって安全弁としての機能があると言われます。 過年度利益の内部留保も自己資本を構成自己資本は株主からの拠出である拠出資本と、企業が事業活動から稼ぎ出して内部に蓄えている利益の内部留保とで構成されていますが、自己資本が多いということは過去の利益の蓄積が多いということも同時に示している場合が多いです。 自己資本比率の統計データ(業種別平均)経済産業省発表の平成26年企業活動基本調査速報(平成25年度実績)による業種別の自己資本比率の平均は次のとおりです。 財務分析指標を自動計算してくれるExcelテンプレート財務分析指標をまとめて自動計算してくれるExcelテンプレートを作成致しました。無料です。
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