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簿記を学習すべきかどうか

決算書を読むためには決算書を読むためのルールである会計学の基礎的な知識が必要となります。

その際、決算書を読むために簿記も学習すべきかどうか。この点については人に意見が別れます。しかし、管理人個人としては、決算書を読んで数字を理解するためだけであれば簿記を学習する必要はないと思います。

それは、簿記とは会社の取引を会計帳簿にどのように反映させるかという帳簿記入の技術であり、決算書をいかに読んでそれをどう役立てるかという目的とは別物だからです。また、簿記は勘定科目の振り分け方や金額の集計の仕方など、細かい技術的な論点にフォーカスをあてすぎているため、決算書の数字を読むという目的のためには少々遠回りしすぎだからです。


大学生等であれば絶対に簿記を勉強すべき

上記とは反対に、大学生の方、特に文系の大学生の方は在学中に絶対に簿記を学習しておくべきだと思います。

それは、今の時代、経理や会計関連の職に就くかどうかにかかわらずコスト意識や会社の利益というものに対する理解はビジネスマンに必要なリテラシーのひとつだからです。

たとえば営業部門であれば売上だけではなく粗利や原価についての理解が必要であり、開発部門であれば会計上の研究開発費の取り扱いや開発費の予算管理についての知識が必要であり、製造部門であれば減価償却費や原価計算など当然のごとく理解していなければなりません。またそもそも経理以外の人間であっても出張旅費の精算や立替交際費の精算などのために直接的に経理業務かかわることも多いです。

このように、今や会社に所属する全ての人間が経理計算とまったくの無関係ではいられません。したがって決算書が読めるだけではなく、基礎からしっかりとした会計の知識を身につけておくことがとても重要となります。


簿記は難しくない

また、簿記の学習は実はそれほど難しくはありません。通常簿記は日商簿記検定3級から学習を始めますが、普通に学習すれば大抵の人は1ヶ月~3ヶ月くらい、飲み込みの超早い人が問題集の解答を見ながら解答のパターンを理解する学習法をとれば数日の学習で簿記3級に合格することもできます。

費用的には、専門学校の簿記3級講座を受講すると現在の相場だとおよそ1万円~3万円くらい、書店でテキストを購入して独学することも十分可能で、その場合ですと数千円ですみます。詳細については専門学校の無料案内資料を請求してみてください。



参考ページ



 決算書を読むための大前提 財務分析と電卓



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